出エジプト記 19章 No.1:

さて、18章のイテロの訪問の話の後は、19章では、いよいよ、イスラエルの民がヤーべの神と契約を結ぶ本格的な準備が始まります。その最初の部分では(1-8節)、ヒッタイト帝国が属国の国々と交わした、いわゆるスゼラン条約の文献と類似したパターンを見ることができます。これは、こういった当時の文学の形式を使うことによって、これが神との契約であることを示すもので、実は聖書の中には、内容はもちろん、その形式(パターン)によっても、それが、契約の考え方を土台としていることが分かる箇所がいくつも出てきます。ここはその典型的なものです。これを学んでおくと、聖書の解釈にかなり役に立ちます(興味のある人は、「神のかたちに」の174ページ以降参照)。それから、興味深いことは、モーセが神様から与えられたことばを、民に聞かせ、それを民が承諾し、神様も彼らを受け入れている箇所まで書かれていることです。それも、契約の大事な要素です。実は、ヨハネの福音書のイエス様の最後のスピーチの中でも、同じ要素が出てきます。せっかく与えられたイエス様のいましめやことばも、それを弟子達が忘れてしまっては意味がありません。聖霊が与えられたのはそのためです。聖霊が与えられ、みことばが弟子達の心に入り、彼らが神の神殿になるということは、神との契約の最後の承諾を意味しています。しかも、この契約が、旧約聖書における契約よりも勝ったものであることもわかります。真理は深いですね。

all images, text and contents Copyright(c) Davarkg.com All rights reserved.