出エジプト記 20章 No.11:

先週は、十番目の戒め「あなたの隣人の家を欲しがってはならない」の続きを学びました。この戒めのまず大切なことは、人間の心の大切さ、つまり、外側の行動だけによっていましめを守ることはできないということです。ところで、人が物をほしがるということ自体が悪いのではありません。聖書は私たちが物質的なことも含め、常に神様に願い求めて行くことを薦めています。そして、神に祝福されれば、豊になります。その祝福を求めることは良いことであって、すべきことです。それでは、このいましめは何を教えているのでしょうか。問題は、「あなたの隣人の」ということばにあります。あなたが神様とあなたとの関係のみで求めるなら良いのですが、そこに「あなたの隣人」といいう存在が入ってくる時に、それが問題になります。つまり、あなたが欲しいと願うのが、あなたの隣人を見て、その人が持っているのを見て欲しがる、つまり、その隣人との比較の中で欲しがる時に、それが悪の元になってしまいます。カインとアベルの例を思い出して下さい。自分のいけにえが神に受け入れなかったことだけなら、カインは腹も立てなかったでしょう。自分が正しく行わなかったことを悔い改め、もう一度捧げればいいだけです。しかし、自分の兄弟のいけにえが受け入れられたことに、彼は怒り、悔しくてたまらなかったのです。それは、アベルの問題ではなく、カイン自身が治める問題です。ここから、最初の殺人が起きたのです。人は、自分の持っていないものを他人が持っていることに腹を立て、それを欲しがります。逆に、自分が持っていて他人が持っていない時は、優越感にしたって喜びます。常に、他人との比較の中で、劣等感と優越感の間を行ったり来たり、惨めな人生です。しかし、神との関係で自分という存在をしっかりと見つめる人は、人と比べることはしません。イエス様が、ペテロに「あなたは私に従いなさい」と言われたのは、その意味です。

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